絞りとピントの深さの関係についてハッキリさせたい
前回は絞りとシャッタースピードの関係をハッキリさせた・・・つもりです。(笑)
今回は絞りとピントの深さについてハッキリさせましょう。
ピントが合っているように見える距離の奥行きを写真用語では「被写界深度」と言います。
「ピントの山」といった言い方もよく聞きます。(ちょっとハイアマチュアっぽく聞こえるので、こちらを使う人の方が多いかも)
では被写界深度はどのようにして決まるのか?
ですが、絞りの値によってピントの深さが変わってきます。
f4.0よりf22の方が被写界深度が深いのです。
※f=絞り値
なんかスゴく簡単なことを偉そうに言ってますが・・・(^▽^;
実例を撮ってきましたので見て頂きましょう。
f4.0
f8.0
f16
f22
f32
一目瞭然ですが、f4.0では中央のコスモスにピントが来ています。
f値が増えるに従い、奥へピントの深さが広がっていってます。
絞りを絞っていけば(大きくしていけば)被写界深度が深くなります。
しかも手前側へはそんなに広くならないで
奥へと広がります。
これ覚えておいてくださいねぇ(^.^)
早速の追記(^▽^;
f32の写真の中央のコスモスがぶれています。
これはいわゆる「被写体ブレ」というもので、カメラは三脚で固定しているものの、シャッタースピードが1/10と遅くなっているため、撮られる側が動いちゃうという現象です。
前回の絞りとシャッタースピードの関係の時にも書きましたが、絞りを絞るとシャッタースピードは遅くなるという関係がありますので、奥行きを出そうと絞りすぎると三脚無しの手持ちではもちろん、三脚を立てていても、被写体がぶれることがありますのでご注意を・・・。
では絞り値を大きくするってどういうことなのか?
それはレンズの絞り羽根を絞って開いている穴を小さくすることなんですね。
大きくすると小さくなるって、ややこしいんですが・・・(^▽^;
コレが絞った状態の絞り羽根です。f16です。このレンズの絞り最大値
少し開いてf8.0
更に開いてf4.0 羽根がよく見えますでしょ?
そして最後に開放値のf2.0 羽根は全部隠れて見えなくなっています。
このように絞りは調節されているんですね。
ちなみにデジタル一眼レフなどでは、シャッターが切られる瞬間に絞り羽根が動きますので、このように実際に羽根を見る機会はあまりないと思います。(^.^)
ちょっとだけ絞りとピントの関係がハッキリしました?
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